紫都 京希
井上 由季
糖尿病は血糖値を下げるインスリンというホルモンの作用が低下し、血糖値が高くなる病気です。
糖尿病は初期の段階では無症状のことが多く、気が付かないうちに病気が進行してしまうことが多い生活習慣病の一つです。
高血糖が続くと腎臓、眼、神経、血管などに合併症が出てきます。これらの合併症が起きないように、早くから日常生活を改善し、食事療法や運動療法を行う必要があります。
それでも血糖値がうまくコントロールできない場合には、血糖を下げる薬を飲んだり、インスリンを注射したりすることになります。
当科では糖尿病療養生活に関する様々な知識の提供、生活習慣改善提案、自己血糖測定器導入指導、インスリンやGLP-1などの自己注射薬導入指導、また管理栄養士による食事指導などを行っております。
糖尿病は早期発見、早期治療、また適切な血糖コントロールによる合併症の予防や進展防止など治療の継続が重要です。
治療を放置したり、発見が遅れたりして合併症が出現してしまうと、生活の質の低下につながり、最悪の場合、失明や心血管病などをきたし命に関わることにもなりかねません。
健康診断などで血糖値が高いと言われたら、放置せずにご受診ください。
当科では糖尿病に加え、日常でも頻度の高い内分泌疾患(橋本病、バセドウ病などの甲状腺疾患)、脂質代謝異常(高コレステロール、高中性脂肪血症)、肥満症(メタボリックシンドローム)についても専門医が診療にあたっておりますのご相談下さい。